立春を過ぎてもまだまだ寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
横浜営業所の本間です。
この度、物流企業を主な顧客としてコンサルティングを手掛ける
(株)ロジラテジー主催のセミナーに参加してまいりました。
テーマは『ロジスティクスの原点は"人づくり"にあり。』
労働集約型産業と言われる物流業界において、現場を活性化させ生産性を高めて
いくには「人を育て活かす」ことこそ一番取り組むべき課題であると考えられます。
では、どのように実践していけばよいのか?
そのヒントが本セミナーの中で散りばめられていたので、
以下の通り感想も交えながらご紹介させて頂きたいと思います。
第一部:TVなどでおなじみのカリスマ教師こと原田先生の
「自立型人間」を育てよ!
中学校の体育教師として、また生徒指導で培われた経験をもとに企業研修向けに「人づくり」、
「理想の職場づくり」を実現する為に必要な『自立型人間の育成』について熱く語られていました。
自立型人間とは、しっかりとした人格を築き上げること。そしてその土台の上に仕事で能力を発揮して、
成果物を周囲にも分け与えること。つまり、高いスキルを持って利己的な視点で成果を追い求めても、
心が育っていなければ高いパフォーマンスを得ることができないというのです。
そして「心づくり」に必要なことは『明確な目的・目標を設定』し『態度を整える』ことであると。
物流現場に当てはめてみると、当日処理すべき作業内容を時間単位で数値化したものを明示し、
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底させ、そこにいるスタッフが気持ちよく挨拶・返事ができるように
なることではないかと思います。
そしてそれらをスタッフへ指示する管理者のパーソナリティが一番重要であると個人的には考えます。
心の底から『○○さんが言うのなら、やってみます!』
とスタッフから思われるようになってこそ真の管理者・リーダーであり、自己研鑽に励みながら
日々スタッフと向き合う努力を続けていくことが求められるのではないでしょうか。
第二部:全国で『無印良品』を展開する「(株)良品計画」子会社で、直接雇用化の
成功事例として今、業界内で熱い視線を送られている
(株)アール・ケイ・トラック 柴嶺社長による
「業務波動は"全員参加型改善"で乗り切れ」
物流業界で常についてまわる業務波動を派遣法改正が現実味を帯び始めたことを契機に、
スポット派遣に頼らず自社で登録型派遣のシステムを構築したこと、とりわけ女性が働きやすい
現場づくりを心掛けているとの説明を非常に温和な表情で丁寧に語られている姿が印象的でした。
総務省が毎月実施・公表している『労働力調査』を見ると「労働力人口」が横ばいから減少に
推移することが予想される中、女性に活躍の場を広げていくことが企業にとっても必要
なことであると考えられます。
欧米先進国に比べ日本人女性の労働力率が低い傾向にありますが、背景として家事・育児の為に
仕事から離れてしまう女性労働者の存在が指摘されています。
つまり労働時間に配慮しながら、家事や子育てを支援して仕事と両立できるような環境を
整備していくことは、理に適った施策であると考えられます。
実際アール・ケイ・トラックでは正社員に占める女性の割合が39%、スタッフに至っては98%を占め、
定着率も90%を超えるなど、いかに女性を戦力化しているかが分かります。
モチベーションを高める取組みとして、パート・アルバイトへの賞与や社員旅行への参加、
各種資格試験取得の奨励、経営参画意識を醸成する為に集会を開くなど、請負現場を抱えて
スタッフの士気を鼓舞させることに頭を悩ませている私どもにとっても非常に参考になる
お話を聞かせていただきました。
今回、大変有意義な時間を過ごさせていただき本当に有難うございました。
また、機会がありましたら是非参加させていただきたいと思います。
原田先生、柴嶺社長、(株)ロジラテジーの関係者の方々には、この場を借りて心よりお礼を申し上げます。
【物流計画請負】
【計画的自社雇用】
【物流現場派遣抵触日対策】
一緒に解決します。

株式会社エム・ジェイ企画